COPD
COPD

「タバコのせい」「年齢のせい」とあきらめていた咳・痰・息切れが、治療で改善することがあります。
溝の口・高津区周辺でこのような症状でお困りの方はいませんでしょうか?
タバコを吸っている方(あるいは過去に吸っていた方)でこれらの症状がある場合、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性が考えられます。東急「溝の口駅」徒歩1分、JR南武線「武蔵溝ノ口駅」徒歩2分の当院にお気軽に御相談ください。
「肺気腫」「タバコ肺」という言葉のほうが患者さんに伝わりやすいことも多いですが、COPDで統一して説明します(※厳密には肺気腫とCOPDは同一ではありません)。
COPDは、肺の組織が徐々に壊れてスカスカになって息が吐けない病気です。それにより、咳・痰が増え、息苦しさが生じます。原因のほとんどは喫煙ですが、副流煙への長年の曝露もリスクになります。
喫煙リスクの目安として「1日の喫煙本数 × 喫煙年数」で計算する喫煙指数が用いられます。400を超えるとリスクが高いとされ、1日1箱(20本)であれば20年で達します。症状に心当たりのある方は一度検査を受けることをお勧めします。
COPDは加齢とともにゆっくり進行します。「進行を遅らせること」「急激な悪化を防ぐこと」の2点を目標に、早めの治療開始が重要です。
典型的な症状は咳・痰・息切れの3つです。
「階段や坂道で苦しくなる」という訴えが非常に多く、安静時は症状があまりないため受診が遅れがちです。症状がほとんどない方もいますが、「年齢とともに体力が落ちて、以前は平気だったことがしんどくなってきた」という患者さんも少なくありません。
風邪などの感染症をきっかけに、数日単位で急激に症状が悪化することがあります。これをCOPD増悪と呼びます。強い息苦しさやヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴が急に現れ、肺炎を合併するケースもあります。
重要なのは、肺炎の治療だけでは不十分という点です。気管支を広げる吸入薬と全身性ステロイドの内服を組み合わせた治療が必要で、症状によっては入院が必要になります。
増悪を繰り返すたびに心肺機能の低下が加速するため、日頃からの治療継続が長期的な予後を左右します。
当院では以下の検査を行っています。
空気の通り道の狭さや痰の多さを確認します。
アレルギーの要素・心不全の合併・栄養状態を確認します。喘息とCOPDが合併した病態(ACO)の鑑別にも役立ちます。
肺の異常な影を確認します。COPDでは肺に空気が溜まりやすく、胸郭が大きく見えることがあります。
1秒間に吐き出せる空気の量(1秒量)を測定します。COPDの診断に不可欠な検査です。
呼気中の一酸化窒素濃度を測定し、気道のアレルギーの程度を把握します。喘息とCOPDの鑑別に役立ちますが、喫煙によってFeNOは低下するため喫煙歴と合わせて解釈します。
タバコは心臓や血管にも負担をかけます。心不全など全身合併症の有無を確認します。
COPDに合併しやすい肺癌の早期発見に有用です。必要な場合は連携医療機関へご紹介します。
普段の落ち着いている時期(安定期)と、急に症状が悪化した時期(増悪期)で大きく異なります。いずれの時期も、呼吸器専門医による継続的な管理が望ましいです。
最も重要な治療です。「わかっていてもやめられない」——その難しさは呼吸器専門医として日々実感しています。患者さんの意志だけに頼らず、禁煙外来での薬物療法やメンタルサポートを組み合わせながら一緒に取り組みます。
「正しく」「毎日」続けることが最重要です。薬局と連携した吸入指導を行い、年齢やライフスタイルに合わせた薬剤を選択します。前立腺肥大症・緑内障のある方は使用に注意が必要な薬剤があるので、必ず主治医に相談してください。
痰絡みが多い状態はCOPD増悪のリスクです。痰の性状を確認しながら調整します。
アレルギーの要素を持つCOPD患者さんに対し、喘息で使用される抗体製剤が近年使えるようになりました。標準治療で改善しない方、増悪を繰り返す方に検討します。費用や投与方法について開始前に十分な説明を行います。
「足腰が弱って息苦しさも増してきた」とあきらめ気味の患者さんに多く出会ってきました。当院はリハビリ設備を持ちませんが、高津区・溝の口エリアのリハビリを行う整形外科と連携し、全身の体力維持・改善を目指します。
肺炎やCOPD増悪の重症化予防のためにワクチン接種が勧められます。現在、以下のワクチンが肺炎関連感染症に対して承認・推奨されています。
外来での治療が可能な場合もありますが、重症度によっては入院が必要です。
抗菌薬(感染コントロール)・気管支拡張薬(短時間作用型β2刺激薬:SABA)・全身ステロイド内服(5日間程度)の3つを組み合わせて治療します。
どちらも息を吐き出しにくくなる病気ですが、アレルギーの要素が強いのが喘息、喫煙の影響が強いのがCOPDと言えます。両者が合併するACOという病態もあり、採血・FeNO・呼吸機能検査を組み合わせて鑑別します。
「心臓喘息」と呼ばれるようにゼーゼーする症状が出ることもあります。心臓もCOPDもタバコの影響を受けるため、合併しているケースがあります。
肺が硬くなることで息が吸いにくくなる病気です。COPDと合併することもあり、聴診での捻髪音の確認やレントゲン・CTでの精査が必要です。
COPDと肺癌はともに喫煙と密接に関連しています。定期的なレントゲン検査を行い、咳が続く場合はCTで肺癌が隠れていないか確認します。
咳・痰・息苦しさに長く慣れてしまい、「これが普通」と思っている方が少なくありません。治療を始めて「諦めていたけど症状が楽になってよかった」とおっしゃる患者さんに何度も出会ってきました。症状が軽いうちに、ぜひ一度ご相談ください。
禁煙がうまくいかないことも、薬を毎日使えていないことも、隠す必要はありません。体のことも気持ちのことも、すべてご相談ください。呼吸器専門医としても、かかりつけ医としても全力でサポートします。「禁煙できました」「散歩できるようになりました」——そう言っていただける瞬間が最もうれしい瞬間のひとつです。
当院のある高津区および宮前区・中原区は坂道が多い地形で、息切れを感じやすい環境です。また国道246号線・第三京浜・府中街道沿いにお住まいの方や建築現場で働く方など、排気ガスや粉塵が気になる方もいらっしゃると思います。喫煙以外の環境因子についても、心当たりがあればお気軽にご相談ください。
一度傷んだ肺の組織を元に戻すことはできません。しかし「治らない=何もできない」ではありません。適切な治療で進行を遅らせ、症状を和らげ、増悪を防ぐことができます。早めに診断・治療を開始することが長期的な生活の質を守ることにつながります。
どちらも息を吐き出しにくくなる病気ですが、アレルギーの要素が強いのが喘息、喫煙の影響が強いのがCOPDです。検査結果が似るケースもあり、採血やFeNO検査を組み合わせて鑑別します。両者が合併するACOという病態もあるため、専門医による判断をお勧めします。
禁煙はCOPDに対してできる最も重要な治療です。進行をゆっくりにし症状を和らげる効果があります。ただし傷んだ肺は元に戻らないため、禁煙後も治療継続が必要です。「やめられない」という方も一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。
はい。COPDは症状に慣れてしまい気づきにくい病気です。喫煙歴がある方、健診で異常を指摘されたことがある方は、症状が軽いうちに一度ご相談ください。
普段の症状から数日単位で急激に悪化する状態です。肺炎の治療だけでは不十分で、気管支拡張薬とステロイド内服を組み合わせた治療が必要です。「いつもより息苦しい」「痰の色が変わった」「発熱が続く」といった変化があれば早めに受診してください。
はい、どちらも当院で初診時から実施可能です。胸部CTが必要な場合は連携医療機関をご紹介します。
執筆・監修
溝の口駅前内科・呼吸器内科 院長 高野賢治
(日本内科学会認定総合内科専門医・日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・日本アレルギー学会認定アレルギー専門医)
参考文献
日本呼吸器学会 COPD診断と治療のためのガイドライン2026〔第7版〕
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