2026年5月20日
溝の口・高津区エリアで「夜中から朝方だけ咳が出る」でお困りの方へ
こんな症状はありませんか?
☑ 日中はほとんど咳が出ないのに、夜中から朝方にかけてだけ咳が続く
☑ 以前に「喘息の気がある」「喘息かもしれない」と言われたことがある
☑ 家族から「寝ている間に咳をしていた」と指摘されたことがある
☑ 咳のせいで夜中に目が覚めてしまう、または睡眠が浅い
☑ 風邪をひいた後から、咳だけがずっと残っている
このような症状が続いている場合、いくつかの原因が考えられます。
「たかが咳」と放置してしまいがちですが、なかには適切な治療が必要な病気が隠れていることがあります。
この記事では、夜間・朝方の咳が起こる主な原因と、受診の目安についてわかりやすくご説明します。
なぜ「夜中から明け方だけ出る咳」が起こるのか
夜間・朝方の咳には、大きく分けて2つの原因があります。
① 自律神経の影響
夜〜朝はリラックスの時間帯で、副交感神経が優位になります。
副交感神経が働くと気管支が収縮して気道が狭くなるため、咳喘息や気管支喘息の症状が現れやすくなります。
② 横になる姿勢の影響
仰向けになることで悪化する病気もあります。
睡眠時無呼吸症候群、逆流性食道炎、後鼻漏、心臓喘息などがあります。
原因となる主な病気
咳喘息
気管支喘息と似た病気ですが、症状は咳のみで、ゼーゼー・ヒューヒューや息苦しさはありません。乾いた咳が8週間以上続く場合に疑います。
聴診・胸部レントゲン・スパイロメトリー(肺機能検査)・呼気一酸化窒素濃度(FeNO)検査を行い、他の病気を除外しながら診断します。
吸入ステロイド薬が治療の中心です。
緊急性は高くありませんが、放置すると約30%の方が気管支喘息に移行するリスクがあります。早めの受診と治療開始が大切です。
「咳喘息についてはこちら」
気管支喘息
気管支に慢性的な炎症が起き、気道が狭くなることで咳・息苦しさ・ゼーゼー・ヒューヒューが現れます。夜間〜明け方に悪化しやすい特徴があります。
聴診・胸部レントゲン・スパイロメトリー・FeNO検査を行います。
吸入ステロイド薬が基本です。それだけでは不十分な場合は内服薬を併用し、重症例では生物学的製剤を使用することもあります。
発作時(強い息苦しさ・会話困難)はすぐに受診してください。 喘息発作は命に関わることがあります。
「気管支喘息についてはこちら」
睡眠時無呼吸症候群
夜間の咳の原因として見落とされがちな病気です。
また、夜間の咳があるとCPAP療法(マスク治療)が続けにくくなり、無呼吸が悪化するという悪循環に陥ることがあります。
代表的な症状は大きないびき・日中の強い眠気・だるさで、治療してもなかなか改善しない高血圧や糖尿病の背景にあることもあります。
「睡眠時無呼吸症候群についてはこちら」
後鼻漏
鼻水が鼻の後ろを通って喉へ流れることで、「咳」「痰が絡む感じ」として現れます。
横になると悪化しやすく、夜間・朝方の咳の原因になります。
アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎などが背景にあることが多いです。
「アレルギー性鼻炎・花粉症についてはこちら」
逆流性食道炎
食後や横になると胃酸が逆流しやすくなり、気道を刺激して咳が起こります。
睡眠時無呼吸症候群がある方は合併しやすいため注意が必要です。
胸やけがなくても咳だけが症状として現れることがあります。
心臓喘息
心不全が悪化することで、喘息に似た咳・息苦しさ・ゼーゼーが夜間に出ることがあります。
足のむくみ・動悸・階段での強い息切れを伴う場合は早めの受診が必要です。
突然の強い息苦しさや横になれない場合は救急受診を検討してください。
院長からのメッセージ
夜中から朝方にかけての咳は、睡眠の質を直接損ない、日中のパフォーマンスや生活の質にも大きく影響します。
「たかが咳」と感じるかもしれませんが、代表的な原因の多くは、早期診断・早期治療が必要な病気です。
私はこれまで、呼吸器内科医として咳喘息・気管支喘息・睡眠時無呼吸症候群など、夜間の咳に関わる病気を数多く診てきました。
その経験の中で感じるのは、「夜だけ咳が出る」という症状は原因が一つとは限らず複雑に絡み合っていることです。
喘息と逆流性食道炎が重なっているケース、睡眠時無呼吸症候群が逆流性食道炎を悪化させているケースなど、複数の原因が絡み合っていることも少なくありません。
だからこそ、当院では呼吸器専門医の視点だけでなく、総合内科専門医としての視点を持ち、咳の原因を幅広く見極めることを大切にしています。
また、院内でスパイロメトリーやFeNO検査、自宅で行える簡易睡眠検査などを行うことで、受診当日から原因の絞り込みを目指します。
溝の口・高津区エリアには多忙な現役世代の方も多く、夜間の咳による睡眠不足が仕事や生活に支障をきたしているケースも多いと感じています。
「忙しくてなかなか受診できない」という方にも、溝の口駅前で通院しやすい環境ですので、是非御相談いただけたらと思います。
長引く咳でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
「長引く咳・咳が治らないについてはこちら」
よくある質問
Q.夜中だけ咳が出るのはなぜですか?
A.主に①副交感神経優位による気管支収縮、②横になることで悪化する逆流性食道炎・後鼻漏・睡眠時無呼吸症候群などが原因として考えられます。
日中に症状がなくても、病気が隠れているケースがありますので、2週間以上続く場合は受診をおすすめします。
Q.夜の咳が続いています。何科に行けばいいですか?
A.呼吸器内科への受診をおすすめします。内科全般にも対応できるところがよいでしょう。
夜間の咳は呼吸器の病気(咳喘息・気管支喘息など)だけでなく、逆流性食道炎・後鼻漏・睡眠時無呼吸症候群など原因が様々です。呼吸器専門医と総合内科専門医の両方の視点を持つ医師、もしくはお互いに連携できることが望ましいです。
Q.咳喘息と気管支喘息はどう違いますか?
A.最大の違いは「ゼーゼー・ヒューヒューがあるかどうか」です。ただし気管支喘息でも認めないときがあるので注意が必要です。
咳喘息は咳だけが症状で、ゼーゼーや息苦しさはありません。ただし、気道の炎症という根本は共通しており、咳喘息を放置すると約30%の方が気管支喘息に移行するとされています。どちらも吸入ステロイドによる治療が重要です。
Q.夜中の咳で目が覚めます。睡眠時無呼吸症候群の可能性はありますか?
A.あります。
睡眠時無呼吸症候群は「いびき・日中の眠気」が有名ですが、夜間の咳や、むせて目が覚めるという形で現れることもあります。
また、睡眠時無呼吸症候群は逆流性食道炎を合併しやすく、両方が重なって夜間の咳を悪化させているケースもあります。
当院では自宅で行える簡易睡眠検査が可能ですので、お気軽に御相談ください。
Q.溝の口・高津区周辺で、夜間の咳・喘息・睡眠時無呼吸症候群を診てもらえるクリニックはありますか?
A.当院ではいずれも対応します。日本呼吸器学会認定呼吸器専門医として専門性を活かした治療を心がけています。
溝の口駅前内科・呼吸器内科では、咳喘息・気管支喘息・睡眠時無呼吸症候群・逆流性食道炎などによる慢性的な咳を専門的に診ています。夜間の咳は原因が一つとは限らないため、当院では複数の原因を同時に評価できる体制を整えています。院内でスパイロメトリー・FeNO検査を行い、自宅で行う簡易睡眠検査が可能で、受診当日から原因の絞り込みを進めることができます。
【執筆・監修】
溝の口駅前内科・呼吸器内科 院長 高野賢治
(日本内科学会認定総合内科専門医・日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・日本アレルギー学会認定アレルギー専門医)
【参考文献】
日本呼吸器学会 咳嗽・喀痰の診療ガイドライン第2版2025.
日本アレルギー学会 喘息予防・管理ガイドライン2024.
日本睡眠学会 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020.
